ふたりでガーゼばなし 「しあわせの今治タオル」対談

二児の母であり、クリエイターとしての顔も持つ香菜子さん。
「しあわせの今治ガーゼ」の開発に携わったタオルソムリエ、三田村さん。
2人の対談から、自分だけの1枚を見つけたくなる、豊富な肌触りとデザインに込められた思い、
そして、その先に広がっていく物語が見えてきました。

モデル / デザイナー / イラストレーター
香奈子さん

1975年生まれ、栃木県出身。二児の母。1997年、女子美術大学工芸家陶芸専攻卒業。在学中にモデル活動を開始。2005年、第二子の出産をきっかけに、母親の立場から考える「こんなものが欲しい」を形にするため、雑貨ブランド『LOTA PRODUCT(ロタ プロダクト)』を設立。2008年よりイラストレーターとしても活動中。

西川産業タオルソムリエ
三田村哲也さん

1992年、東京西川入社。ふとん課、名古屋支店、百貨店での勤務を経験後、タオル課に所属し現在8年目。2009年、タオルソムリエ資格を取得。家庭の物干しに、自身が製作に関わったタオルが干されているのを見たときや、店頭で自身が企画したタオルがならんでいることに、タオルづくりへのやりがいを感じている。

質感もデザインも、色も豊富! だから自然と“myタオル”が生まれる

ーー 実際に「しあわせの今治タオル」を使われてみて、いかがでしたか?

直感的に、まず手に取ったのが、お花柄の「くすのきガーゼ」だったんです。ガーゼなのにふっくらボリュームがあって、けれどガーゼならではのやわらかさもあって、しばらく顔を埋めて、すりすりしてしまいました(笑)。

さすが、お目が高い(笑)!ガーゼのやわらかさはもちろん、パイルに無撚糸(ねじりがほとんどない)を使うことで、ふわふわとした、やわらかなボリュームが出るんです。この花柄も、平面に織られたガーゼと、糸が輪っかになったパイルを組み合わせるからこそ、立体的なデザインになっています。まさにガーゼとパイル、2つの巡り合わせによって生まれたタオルです。

デザインと言えば、高校生の娘が「これ!」と選んだのが、ピンク色の「移ろいガーゼ」。やっぱり女子は、デザインに敏感ですからね(笑)。夫は爽やかなブルーに惹かれたようで、これまで、もこもことボリューミーな風合いを好んでいたのが、今では「思いでガーゼ」を愛用しています。2人とも、この優しく鮮やかな色合いが気に入ったようです。

高校生の娘さんに、そう言っていただけると光栄です(笑)。実は「移ろいガーゼ」には、最大11色もの、色糸が使われているんです。一口にピンクやブルーと言っても、その色合いはさまざま。微妙にニュアンスの違う11色の糸を重ねることで、“移ろう”ような色に仕上がります。「思いでガーゼ」は、ガーゼのやわらかさとパイルのふっくら感、2つを同時に楽しめる織り方をしているので、ボリュームのあるタオルがお好きな男性にもおすすめです。

まさにガーゼとパイルのいいとこ取りですね。ちなみに小学生の息子は「星あいガーゼ」がお気に入りのようで、洗ってしまっておくと、これを持ってバスルームに行きます。今まで、なんとなく「タオルは白!」というイメージがあって、我が家も白で統一していたんです。けれどいろいろな色柄があると、「私はこれ!」「僕はこれ!」というように、自然と“Myタオル”ができるんですね。

赤ちゃんにも安心。肌触りとバリエーションを両立させた、今治の水

ーー 「しあわせの今治ガーゼ」には、風合いの異なる6種がラインナップされていますね。

6つの風合いに合わせてデザインし、それぞれに3つのカラーバリエーションがあります。つまり風合い・デザイン・色の掛け算で、全18バリエーション。ここまでバリエーションを作ったのには、ワケがあります。タオルソムリエとしてお客さまのお声を聞いていると、皆さん、「ガーゼの質感は好きだけれど、種類が少ない。だから選べない、物足りない」とおっしゃるんです。

確かに!とくにお子さんを持つお母さんは、みんな、そうではないでしょうか?肌触りがさらさらと優しく、新品でも毛羽がつかないから、子どもが赤ちゃんのときは、決まってガーゼ素材ばかり選んでいました。バリエーションがもっと豊富であれば、出産祝いにもピッタリなのに。

皆さん、口をそろえて、そうお話しされるんです。けれどパイルに比べ、ガーゼを織るには、非常に手間ひまがかかる。ガーゼ特有のさらさらとした肌触りは、糸をぎゅうぎゅうに詰めず、密度を低く織ることから生まれますが、その分、とっても繊細。職人の高い技術が必要になります。そのため、ガーゼの生産に消極的なメーカーさんが少なくないんです。しかし「お客さまの声にお応えしたい」というのは、私たちタオルソムリエも、今治の職人も一緒。この思いを共有することで、今治の職人から協力を仰ぐことができたんです。

今治というと「タオルの名産地」というイメージはありましたが、実は私、これまで産地でタオルを選んだことがなかったんです。でも、私にとってタオルを選ぶ基準でもある、このやわらかさや肌触りは、今治の職人さんが作ったからこそ、なんですね。

職人の技術力はもちろん、糸を染めるにも、織り上がった生地を風合いよく仕上げるにも、きれいな水が欠かせません。今治にはこれに適した硬度が低く、澄んだ川が流れているんです。蒼社川(そうじゃがわ)と言うのですが、この川があったからこそ、今治はタオルの産地として発展したのでしょう。土地に育まれた伝統工芸によって、ガーゼとパイルという2つの素材の組み合わせから、18ものバリエーションを生み出すことができたんです。とくに香菜子さんの息子さんがお気に入りの「星あいガーゼ」は、洗うごとの風合いの変化が顕著。太さの違う糸を4重に織り重ねていることから、お洗濯のたびに、それぞれの糸が違った縮み方をして、絶妙なふっくら感をかもし出していくんです。

読んで字のごとく私たちに寄り添うタオル。だからこそ、1枚1枚に物語を

ーー 種類の豊富さのみならず、「しあわせの今治ガーゼ」は、それぞれのネーミングも印象的です。

実はネーミングだけでなく、タオルに付けられたラベルカードにも、物語が込められているんです。このラベルカード、八角形をしているんですが、「八」という数字は古くから末広がりの象徴であり、しあわせのシンボル。「しあわせの今治ガーゼ」という名前も、ここから来ているんです。

なるほど!三田村さんのお話を聞いて、ガーゼタオルの変わっていく風合いを楽しもうと思ったのはもちろん、周りの大切な方に「しあわせの今治ガーゼ」をプレゼントしたくなりました。1枚1枚に込められた物語同様、「彼女は、こんなお部屋に住んでいるから、この色が合うかな?」というように、贈る相手それぞれのストーリーに合った1枚を選ぶのも楽しそう。

普段のくらしに合わせた選び方、贈り方ができる。それこそ、私たちが「しあわせの今治ガーゼ」に物語を込めた、そもそもの理由です。もし18のバリエーションから選ぶのに迷ったら、お店の人に相談してみてください。その方のお好みやくらし方に、ピッタリの1枚が見つかるはずです。

タオルは人の肌に触れ、日々の生活に密接した存在。何気ない日常にも物語があるように、タオルにも物語を込めたかったんです。例えば「いよ橋」は、愛媛県のある四国と、本州をつなぐ橋に由来しています。かつて愛媛県は「伊予国(いよのくに)」と呼ばれていました。広島の尾道から愛媛の今治をつなぐ、今で言うところのしまなみ海道に“人と人をつなげる架け橋”を投影して、この名前を付けたんです。

そのお話、とっても素敵です。私の父は染色家をしているのですが、その背中を見ていると、モノが生み出される過程には、必ず職人さんたちの物語があると感じさせられます。私自身、美術大学を卒業し、雑貨のデザインをしたり、イラストを描いたりとモノ作りを続けていますが、母から口酸っぱく、「作るモノには思いを込めなさい。そうしたら絶対、相手に伝わるから」と言われてきました。それもあって、物語のある製品には、さらに愛着がわくというか、すごく大切にしたくなるんです。

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掲載アイテムはすべて、今治タオルブランドの認定番号取得品です。